Moinsa社、BarTenderのRFID機能を活用し、ヒューマンエラーの削減と包装工程の迅速化を実現
BarTenderは、ハンドリングタイムを大幅に短縮しながら、Moinsa社の家具の品質サイクルを完成させるのに役立っています。
「BarTenderを導入したことで、RFIDタグ付けのスピードとクオリティがより高いレベルで実現しました。タグと組み合わせて利用しているRFID読み取り用のトンネルは、毎分400枚のラベルを読み取ることができます。BarTenderは、会社にとって極めて重要な目標の達成に貢献してくれました」
- Moinsa社RFIDプロダクトマネージャー、イスマエル・エレロス氏
重要なニーズ:
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多成分製品を包装する際のヒューマンエラーを最小限に抑える
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出荷とハンドリングのワークフローを近代化
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将来的なラベリングの進歩に備えた設備の準備
利点:
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毎分最大400ラベルのRFID読み取り
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出荷ミスが25%からほぼゼロに
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検証時間が5~10分から8秒以下に短縮
始める準備はできていますか
Moinsa社は、50年以上にわたり商業用および技術的な設備を設計、製造、設置してきたスペインの会社です。彼らは10か国以上で500以上のクライアントの商業スペース、オフィス、ラボを改善するために、小売、ホテル・レストラン、美容・健康、食品、DIY、オフィス分野の設備を提供しています。
課題:複数のパーツを構成するパッケージの高い出荷エラー率の削減
Moinsaのプロセスの最も重要な側面の一つは、各パーツを正しい組み合わせでパッケージにして出荷することです。長い間、この出荷前の検品は目視でのチェックに依存しており、1日あたり約50件の出荷がある中で、1件ごとの出荷には20~40の異なるパーツが含まれておりました。当然ながらヒューマンエラーによる出荷ミスは多く、エラーの割合が約25%に及ぶことを知った現場の管理者は、この状況を即時に改善する必要に迫られたのです。
Moinsa社は、潜在的な問題の解決策としてRFIDタグの導入を検討します。結果として、各パーツに付随する従来のバーコードラベルとRFIDのICチップを統合することが決定しました。
ソリューション: RFIDの読取によるヒューマンエラーの防止と、運用プロセスの迅速化
Moinsa社は監査可能なRFIDタグ・ソリューションこそが、このプロジェクトの成功への最善策であると結論づけ、RFIDソリューションの構築と管理を図るためにBarTenderを導入しました。
このソリューションは、オペレーターが読取用デバイスを使用し、SAPシステムと連携して製品のバーコードを読み取り、そのアイテムに貼付するRFIDタグを印刷することから始まりました。
RFIDタグは、工場の出荷チームがパッケージを構成するすべてのパーツを識別するのに役立ちました。一方、ハードウェアを出荷する場合は出荷物の総重量を確認することで必要なパーツが揃っているかを確認します。
各パッケージにすべてのパーツが梱包されると、そのパッケージは読み取り用のトンネルを通過します。するとパッケージ内の各パーツに貼られたRFIDタグが読み取られ、その組み合わせが正しいかどうかがチェックされます。そこでエラーが検知された場合はシステムがアラームを発生し、内容の再確認と修正が行われることで誤出荷が防止されます。
BarTenderのオートメーション機能とZebraの印刷ハードウェア、さらにRFIDの読み取り用トンネルを組み合わせによるこの運用では、1分間に最大400枚のラベルを識別することができます。現在では、各タグのダブルチェックの読み取りをわずか8秒で行っています。
出荷エラーの数をほぼゼロに抑えることで、Moinsa社は返品や返金、および顧客へのパーツの再出荷を大幅に削減し、収益を向上させました。BarTenderソフトウェアとRFIDシステムは、Moinsa社のヒューマンタスクのパフォーマンスも最適化しました。以前は1人のスタッフが1つのパッケージを検証するのに5~10分かかっていた作業が、現在では8秒未満で完了します。
プロジェクトの成功は非常に励みになるものであり、同社では現在、様々な入力情報を倉庫のデータベースに直接記録するモバイル受付システムの開発を検討しています。